文学部卒はSE(システムエンジニア)に向かない?SEになって4年経って思うこと

文学部卒はSE(システムエンジニア)に向かない?SEになって4年経って思うこと

はじめまして。文系女子SEのほりごたつ(@horigotatsuSE)です。

 

突然ですが、みなさんはSEと聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか。

お恥ずかしながら私は就活中に「システムエンジニア」という仕事と出会うまで、

「SE」と聞いても

ほりごたつ
ほりごたつ

何の略だろう?

 

程度の認識。当時抱いていたSEのイメージは

  • 理系の中の理系
  • とりあえずメカ系は任せといて
  • パソコンがお友達
  • 意味がよく分からないカタカナ言葉をやたら使う

などなど。。とにかく「メカに詳しい」印象しかありませんでした。

今回は、そんなあなたにこそ読んでもらいたい以下のポイントを記事にしています。

この記事の内容

  • 文学部卒の私が4年間「SE」として働けたポイント
  • SEとして働く中で感じた、SEの仕事に向く人/向かない人

結論から言うと、

文系理系は関係なく、相手の意図をくみ取れる人

がSEに向いていると思っています。

 

「そんなこと言ってどうせプログラミング勉強したんでしょ?」

と思う方のために、私の自己紹介をしておきますね。

自己紹介

この通り、軽く挙げてみただけで結構SEとは程遠いです。汗

おまけに大学では日本語学を専攻。プログラムなんてやったことない。

他人アイコン
なんでSEになったの?
他人アイコン
仕事はついていけてるの?

などと学生時代の友人や家族にも疑問に思われ、心配される始末。笑

でもそんな私ですが、なんとか今年入社5年目を迎えました。

今では自分でプログラミングはあまり行っておらず、

現在の仕事

  • 後輩たちが組んだプログラムを確認
  • お客様と会話しながらシステムを設計
  • 案件内容から開発が必要な個所を割り出し、開発にかかるヒト・モノ・カネを見積もり

などなどをやっています。

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ほりごたつ
なんかちょっとエラそうに聞こえる。。笑

入社したときの自分ですら、4年後にこうなっているとは思っていませんでした。笑

SE(システムエンジニア)にプログラミング経験はそこまで要らない

バグ

というと「えっ!」と思う人もいるかもしれませんが、「経験」はそこまで要らないな、

というのがプログラミング経験ゼロでSEになった私の感覚です。

これはSEに限らずどの仕事でもいえることかと思いますが、仕事の経験を積んだ新卒なんて存在しません。

結局大切なのは「何をやってきたか」ではなく「これから何をするか」

 

当たり前のことですが、プログラミングをやってなかろうと文系卒だろうと、

SEとして求められることを成し遂げるために努力すること、これができるかなんです。

「私は努力してきたんですよ!エッヘン!」と言いたいわけではありませんが、

少なくとも自分の経歴を言い訳にできなくてもいいやーと思ったことはありませんでした。

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ほりごたつ
むしろ経験者に負けない!っていう気持ちだけはあったな。。笑

とはいえ「大学時代にプログラミングを勉強しておけばよかった」とか

「自分が勉強してきたことを活かせる仕事に就けばよかった」と思ったことも数知れず。。

ではそんな私がどうやってこの仕事を続けてきたのか

SEとして働き続けるために何をしたのかをご紹介します。

SE(システムエンジニア)として働く中でぶつかってきた壁

SE全般

SEとして就職し、研修を受けて現場に配属となったあとも、1か月ほどは現場の先輩とマンツーマンの教育期間でした。

はやくもこの時点で、第1の壁にぶつかります。

オブジェクト指向が理解できない

Javaのプログラムに振れたことのある人ならうなずいてくれるかもしれないのですが、

一番はじめに配属になった現場で使用していた言語「Java」は仕掛けというか、概念みたいなものを理解するのがめちゃくちゃ大変です。

いわゆる「オブジェクト指向」というものなのですが、

インスタンスやらコンストラクタやらとカタカナ用語も多く、早くも挫折しかけました。

先輩にオブジェクト指向について聞いてみても、

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先輩
たいやきをイメージしてみればいいよ、
皮を作っておいて、そこにあんこを詰めるかクリームを詰めるかって話。
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ほりごたつ
はあ?????つまりどういうことなの。。。

と、なんだか抽象的な感じでどこが何を指しているのか具体的なイメージと結びつかないために理解できず。。。

それもそのはず、Java自体が「抽象的に作っておいて、そこに中身をぶちこんでモノ(=オブジェクト)になったら動く」みたいなコンセプトだったのです。

この頃、私がやっていたことは以下の3つでした。

  • Javaの本を買って読む
  • eclipseというJavaの実行環境を自分のパソコンに入れて、実際に動かす
  • 基本情報技術者試験というSEがよく受ける資格の過去問題にあるJavaの問題を解く

 

中学高校時代の勉強と同じで「読む→手を動かす(演習)→試す」の流れはそこそこ定着するんじゃないか?

という安易な発想による何の変哲もない内容ですね。

正直あまり理解は進みませんでした。

では結局、何をやって分かるようになってきたかというと、、

仕事中に目の前のプログラムをじっくり見て考え、そのうえで先輩に質問すること

社会人としては当たり前のことかもしれませんが、これでした。(個人的な感覚ですが)

じっくり見る、というと一言で終わりますが、実際には何度も何度もプログラムを行き来し、そして迷子になっています。笑

そしてそれでもわからなかったときに、「ここまでは読めた」と自分の理解を伝えたうえで先輩へ聞くと、

めちゃくちゃ楽勝そうに教えてくれました。

あまり時間がかかりすぎるのは考えモノですし、人によっては新人が考え込んでると心配するかもしれませんが、

とりあえず適度な感覚で適度に先輩を利用する、これが結構理解につながりました。

家に帰って自学をするよりも、仕事中に本気で目の前のシステムと向き合った方がよっぽど理解につながるというのは自分でも驚きでした。

 

やっと理解できてプログラミングできるようになってきた!

という頃異動を告げられ、今度はJavaから一転、COBOLをはじめとした汎用機系で開発する部署の配属となりました。

ここで第2の壁。

扱いにくすぎるデータベース、消えやすいデータ

異動先の部署で扱っていたCOBOLは、プログラム間でやりとりしているデータの流れも見えやすく

個人的には結構理解しやすかったです。

データベースを除いては。。

Javaを扱っていた現場では、「データベース」というと基本的にoracleを指していました。

開発のテスト用にデータ準備したいときも、使うデータの条件に合わせてSELECT文というおまじないを書けば一発。

もうデータの中身が自分の目に見える形で表れていました。

それに比べ、新しく配属になった現場で使っていたデータベースは

  • キー項目なるものが決まっており、キー以外で選んでとってくるということが不可能
  • 取ってこれたとしても「データセット」というデータの中身が見えないものにしかならない

など、使いにくさが極だちました。

oracleを使用していたころのようなわかりやすい形に整形するためには、

さらにCSV化にするためのJOBを実行、そしてCSV化したあとの「データセット」を落としてきたりしなければならず。。

まずこの「データの中身を見る」のにもやたら手順を要するところにもウンザリし始めました。

CSV化とは「カンマ区切り」にするということ。この状態になっていると、エクセルに張り付けたあとにカンマで項目分けて整形ができたりと使いやすい状態となります。

しかもさらに厄介なことに、

  • この「データセット」というものはなんの注意書きも出ることなくサラリと上書き&消去可能。
  • そして設定を何もいじらず保存すると10日程度で勝手に消滅。

など、スマホアプリ慣れした世代にとってはあり得なく感じる代物。

私自身も、せっかく保存したデータを消してしまったりとちょっとしたケアレスミスで手戻ったりを繰り返しました。

 

そしてミスを繰り返すあたりから第3の壁。

やっぱり向いていないかもしれないという思い込み

これは今思えば「完全に思い込み」でした。

当時入社2年目。そもそも向き不向きとかいう以前のレベルにすら達していません。

その思い込みに惑わされていた頃、私は転職活動を始めました。

狙いは出版・印刷など自分が大学で専攻してきた内容を少しでも活かせそうな業種。

キャリア・アドバイザーなる方とも面談したり、割と本格的に活動していました。

ただ、キャリア・アドバイザーの方が持ってきてくださる求人はシステムの仕事ばかり

当時、面談ではこんなやりとりがありました。

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ほりごたつ
あの、、システムはちょっと。。
他人アイコン
キャリアアドバイザー
そんなにシステム嫌なんですか?
今までの経験を捨てて出版印刷をやりたい理由はなんですか?
ほりごたつアイコン
ほりごたつ
自分が携わったものが世に出て行くというやりがいある仕事に魅力を感じます。。
今の仕事では主に作業ばかりで、
あまり自分が考えたものがリリースされてる感覚がなくて。。

今考えると、「与えられた仕事でミスばかりしてるやつが作業者の範疇を超えた仕事を与えられるわけない」

のですが、自分がSEの仕事で作業指示側に回ったりするイメージが全くわかなかったのです。

一方、自分の得意な日本語を使う仕事であれば、いつかはそういう仕事もできるかもしれない、

そんな甘ったれた発想まで抱き始めていました。

そんな私に釘をさしたのはキャリア・アドバイザーの方の言葉でした。

他人アイコン
キャリアアドバイザー
つまり、自分が考えたことがシステムとして世に出るような仕事ができるのであれば
今の職場でもいいんですよね?
他人アイコン
キャリアアドバイザー
もしかしたら「まだ」そういう仕事に巡り合っていないだけでは?
ほりごたつさんの上司はそういう仕事をしていませんか?

結構この言葉にはハッとしたのを覚えています。

私の上司は、結構積極的にシステムの提案を行っていました。

私が勝手に向いていないと思い込んだだけで、

私の上司も、チームリーダーも、課長も。みんな私のように作業者だった過去を経て今あのような仕事をしているのかもしれない。

それだったら、もう少し今の会社で頑張ってみよう。

それから転職活動はキッパリやめて、ずっと今の職場にいます。

相変わらずミスもするし、ヘコむ日もあります。

それでも最近は冒頭でも記載した通り、お客様と会話してシステムの設計を固めて行ったり、

転職活動当時の私が「私にできるわけない」と思い込んでいた仕事をいろいろやっています。

「自分にできるわけない」という思い込みはいったん捨てる
これが第3の壁を乗り越えるための秘訣だったように思います。

文学部卒こそSE(システムエンジニア)やるべき

前段でも述べた通りで、

基本的にSEの仕事に関して向き不向きを述べるレベルに私はまだ達していないです。

それでも入社5年目として思う「SEに向いてる人」は、

相手の真意を理解できる人

だと思います。

最近はお客様対応も行っていますが、

お客様
こんなエラーが出た!原因はなに?!

のようなエラー確認が多いです。

このとき、「エラーの内容は〇〇です」だけを答えるのではちょっと不親切。

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ほりごたつ
エラーの原因は○○ですので、X日後まで待っていただければ自然に解消します。
本日処理できたとした場合でも、X日後に処理した場合でも、処理内容に差は生じません。

などと、エラーの理由を知りたいだけでなく、

「どうやったら解決するのか」

「解決したとして、今日エラーにかからず処理できた場合で何か変わってしまわないか」

もきっと気にしているだろう、と思えること。

そしてそれに対して自分なりの+αを返せること。

こういったことができる人がSEに向いている人なのではないか、と今は思っています。

これができるかどうかに、そこまでの経歴や経験はあまり関係ないですよね。

 

というわけで今回はSEとして働くために必要なことや、SEへの向き不向きなどをお伝えしました。

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ほりごたつ
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