こんにちは。文系女子SEのほりごたつ(@horigotatsuSE)です。
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と悩んだりしていませんか?
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まわりの同期も先輩も、日々若手の成長に向けていろいろ教えては思い通りにいかなくてため息をつき。。
なんて日々を過ごしています。
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ただ、
部下の育成がうまくいっていない人に共通して言えるのは
「説明のしすぎ」だと思っています。
この記事の信頼性
私は文系からSEになり、現在では開発責任者も任されています。
大学時代に塾講師のアルバイトをしたり、教員免許取得に向けて勉強していた過去もあるので
今回は自分の経験やまわりの不満・悩みから考えている
「教える」ということについてお伝えしていきます。
「前にも説明したのに覚えてない」のは当たり前?
これは当たり前だと思いたくないところもあるのですが、
基本的には仕方がないことだと思っています。
覚える必要性が明確でないことに対してヒトの記憶はあまり働かない
学生時代を思い出してみると、
塾にもいかずに学校の授業を1回聞いただけで100点をとれる人がどれだけいたでしょうか。
少なくとも私のまわりにはほとんどいませんでした。
それと近い話で、
そもそもヒトの記憶的に覚える必要性が明確でないとあまり覚えられないものだと思っています。
例えば、以下のような経験をしたり、見たりしたことはないでしょうか?
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ちなみにAに関連してBについても説明しとくと・・・うんぬんかんぬん
―後日
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これは教えてもらう側というより教える側に問題があると私は思います。
一方的に「相手が本当に知りたいこと」以外を説明した挙句
「説明したよね?」と言い張るのは無茶な話です。
今回の例でいうとBの内容は相手が覚える必要性を認識していないからです。
割とこういう光景はよく目にしてしまうのですが、
そこまでヒトは賢くない、と「教える」側は心得ておくべきです。
(教わる側も教わる側で、メモするなりそのメモを忘れないようにインデックスするなりする工夫は必要かもですが。。)
いちばん大切なのは、相手が「これは大切だ」と認識すること
じゃあ教える側として、
Aの説明をしながらBも説明したくなったときはどうすればいいの?
という話になるかもしれませんが、
私の意見だとこの場合は「Bを調べさせるような質問を投げかける」です。
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ちなみにBも△△△の仕組み使ってるんだけど、なんでかわかる?
Bを調べてもらうこと、もしくはわからなくて質問してもらうことができれば
一方的に説明する何倍も吸収力が高くなります。
といのも、Bを調べてもらうことで
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と思ってもらえるからです。
先述した通り、「覚える必要性」を認識してもらうことが、理解への近道です。
そのために必要なことは、「これは大切だ」と思ってもらうことになります。
そのためにも、極力自分で調べさせるように仕向けたり、
重要なことはただ説明するだけではなく重要そうであることを示唆してみたり。
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(とはいえ時間は無尽蔵にはないので、その新人が調べている時間はどこから金を出すんだ!という意見はごもっともですが。。)
長期的な目で見るとこのやり方が一番いいのかな、と思っています。
最近はプロジェクトの原価管理なども任されるようになってきたので、
極力新人には調べる時間込みで山積みしておくなどして
やれる限りではこのやり方で進めたいと思っています。
説明をたくさんするのは逆効果?
会社での人材育成として説明をあまりしすぎない方がいいことを先述しました。
ただ、これは人材育成としてだけではなく、教育現場としても必要なこととなります。
私自身は冒頭で述べた通り、大学時代は塾講師のアルバイトに明け暮れていたのですが
そこで教わったことをお伝えしたいと思います。
穴は「埋める」ものではなく「見つける」もの
塾講師アルバイト時代の経験談です。
当時私はAくんという受験を来年に控えた中学2年生を受け持っていました。
Aくんは帰国子女で、英語にはめっぽう強いものの日本語の難しい単語は意味がわかっていないのもチラホラ。
読解に時間がかかり、統一テストなどでは時間内にすべて解ききれずに終わってしまうこともある生徒でした。
3年生への進級を控えて、そのAくんの成績推移について塾長と話していた時のやりとりです。
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文章の内容は解説するようにしてますが。。
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このときは何を聞かれているのかわかりませんでした。
そしてそのあと、塾長から言われた一言で、
人に対して「教える」ときの心構えが変わったと思っています。
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それよりも彼の穴は何かをきちんと伝えてあげて。
塾長からの教え
塾がやるべきことは「穴を埋める」じゃなくて「穴を見つける」こと。
見つかった穴は自分で埋めないとどのみち伸びない。
塾に通ってくる生徒の多くは、
「どこがわからないかもわからない」状態のことが多いです。
そんな生徒たちに説明の限りを尽くして「わかった気にさせる」のはむしろ逆効果。
「どこがわからないかもわからない」生徒に対しては
「あなたはここがわかっていないよ」を教えてあげる、
これが一番大切なことだと気づきました。
教える立場の心得
「わかった気にさせる」のではなく、穴を見つけてあげることが大切!
そして見つかった穴に対しては自分で埋めてもらう。(これが塾における宿題の意義です。)
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穴の埋め方という+αまでは教えて、
そこから先は自分で努力してもらわないといけません。
言われてみればわかることなのに、
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それから私の授業では解説をやめ、「わからない単語に出会ったらメモして調べて覚える」
という一連の流れをきちんとやるように「読み方」を徹底するようにしました。
その結果、Aくんの国語の成績は急上昇。
1年後には無事県内トップ(偏差値70)の高校に合格しました。
仕事に当てはめると?
先述した「穴を見つける」については仕事にも当てはめられると思います。
塾に通ってくる生徒の多くがそうだったように、新人の場合は
「どこがわからないかもわからない」状態のことが多いです。
極力頑張って調べてそれでもわからない場合に質問にくるでしょうから、
なかなか自分の穴に気づいている人は少ないでしょう。
そんな後輩や部下たちに対しては、
説明をしてわかった気にさせるよりも、
「調べた結果わからないその根本原因=そもそも理解できていない穴の部分」を見つけて
埋めさせるように動いていかなければいけないのです。
まとめ:「教える」立場にある人の心得
ここまで以下の3点についてお伝えしました。
・説明をしすぎない
・相手に「大切なこと」だと認識してもらう
・穴を見つける
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「部下に説明してるのにいつも覚えてもらえない」という方は
自分の教え方に問題がないか見直してみるとよいかと思います。
また、同時に部下の穴を見つける努力をしてみましょう。
・自分の説明時にメモをとっているか?
・メモを取っているのに覚えてない(メモを引っ張りだしてこれない)のはなぜ?
・メモの取り方に問題がある?それとも引っ張りだし方に問題がある?
などなど。課題を深堀っていくと穴の発見につながるかもしれません。
とエラそうに言ってみた私ですが、上司からいろいろと言われることもまだまだ多いです。
後輩や部下に対して「教える」立場としてどう穴を見つけてあげるか
上司から「教わる」立場として自分の穴をいかに客観的に捉えるか
双方の立場として意識しつつ仕事に取り組んでいかなければいけませんね。
それでは、今回は部下の育成についてお伝えしました。
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