みなさんこんにちは。文系女子SEのほりごたつ(@horigotatsuSE)です。
と漠然とした不安を抱えたりしていませんか?
今回紹介する1冊はコチラ。
本書は、バラエティープロデューサーとしてテレビ局に勤務していた筆者が
46歳で退職し、フリーランスになった「出世」経験をもとに
これからの時代の仕事について述べている一冊です。
それでは今回も書評に移っていきたいと思います!
これからの時代の仕事とは
本書によれば、これからの時代は
既存の発想・既存の考え方では生き抜いていけない時代になるとのこと。
本書には以下のような記載があります。
今までのフレームの中で、どう稼ぐか?どう生きるか?どう生き残るか?
悲しいかな、そうした発想は、もう通用しません。
フレームとは、ざっくり「既存の概念」のような捉え方でよいと思います。
本書の記載から抜粋すると、以下の通りです。
例えば、テレビ番組などの映像物を動画コンテンツと呼びます。
それはテレビというフレームの中にある中身=コンテンツだからです。
そのフレームがCDだったならば音楽がコンテンツであり、フレームが雑誌だったら記事がコンテンツです。
ご存知のように、これらコンテンツは、かつての勢いを失って危機的状況にあります。
ただ、テレビの映像は見逃し配信やスマホ×YouTubeで楽しめるようになりました。
Netflix、AbemaTV等のネットのオリジナルコンテンツも増えています。
音楽はSpotify等のサブスクリプションで聴くことができますし、読み物はネット上にあふれています。
確かに、最近はアップルミュージックやラインミュージックなど
サブスクリプションが流行しており、
「楽曲」を「購入」するということも少なくなってきましたね。
楽曲というコンテンツがどんどん失われており、
その代わりにサブスクリプションの契約が増えている、
これはすなわち「フレーム」の限界ともいえるでしょう。
本書の記載に、
これからの時代を生き抜くために大切な考え方がのべられています。
僕らが見たり聴いたり読んだりしているモノは、もはやコンテンツではないのです。
なぜなら、それを格納するフレームがどんどんなくなっていっているからです。
(中略)
これからは「自分というフレーム」に固執しないことです。
自分のフレームの中で考えず、移動しながら自分の思考のフィールドを広げていって、そこに渦ができたのならば身を任せ、
巻き込まれてしまってもいいと思うのです。あるいは自分が渦になって人を巻き込む。
これらの話を簡単にまとめると以下の通りです。
いままではCDなりDVDなりの「フレームの進化」が時代の進化でもありました。
そういったフレームはもうこれからどんどんなくなっていき、
今までで言う「コンテンツ」はそれを格納するフレームがなくなったことで危機的状況に陥っていく。
つまり我々も、
既存のフレームの中で生きているとこれからの時代を乗り切っていけないということでしょう。
これからの時代の仕事は「出世」することがポイント
では、そのフレームを失いつつある現代において
これからの時代の仕事のポイントは何なのでしょうか。
これからの時代の「出世」とは
これからの時代の仕事のポイント、
それが本書のタイトルにもある「出世」です。
課長などの管理職に昇進する、などの「出世」ではなく、
「世から出る」という意味の出世ですね。
本書では以下のように述べられています。
ラーメン作りでも、文章書きでも、仕事でも、趣味でも、恋愛でも、何でもそうですが、実際にやらないと始まりません。
でも僕たちは、始める前に「始まった後」を想像して展開を考えてしまう。
そして、考えて満足するか、むしろその困難さで始めることを断念することも・・・。
要は、実際に何かを生み出すところまで進まない。
(中略)
「始めるのは難しい」という前提で、僕らはどう生きるか?
その解決策は、「でも、まずは始めてみるしかない」ということなのです。
特に最近はコロナの影響で仕事がなくなった人、
失職してはないけど収入が大きく減った人、勤務形態が大幅に変わった人、
少なからず自らの生活に大きな影響を受けた人がいるかと思います。
会社がすべてを守ってくれるわけでも、
国がすべてを守ってくれるわけでもない時代が来ているのです。
会社を辞める、まではいかなくても
「会社」など普段自分が属している「世」を離れたところで「何かを実際に始める」こと。
これがこれからの時代に必要なことなのです。
これからの時代はセルフプロデュースが大切
とはいえ、何を始めるのか悩む人も多いでしょう。
そこで必要なのがセルフプロデュースです。
勤めていたテレビ局を退社し、
フリーランスのプロデューサーとなって改めて自分を見つめ直した筆者はこう述べています。
バラエティプロヂューサー目線で「案件としての角田陽一郎」を見てみると、いい面・悪い面がはっきりします。
いい面は伸ばし、悪い面は改める・・・・、
いろいろな案件でしていたフィードバック機能が、自分自身という存在上でも機能し始めた気がするのです。
自分のいい面はどこだろうか、悪い面はどこだろうか。
それを考え、いい面は活かし、悪い面は改める。
「活かす」こと「改める」ことをまずは始めてみればいいのではないでしょうか。
自分から何かを始めてみる力は
ただただ職場で与えられた仕事を待つだけの人から
頭一つ分抜けるだけの力を持つと思います。
ブログで引用した他にも、中の人から外の人になるためのポイントが
いくつも盛り込まれています。
今の生活をちょっと変えたいな、そう思っている人は
ぜひこの本を読んでみてください。一歩踏み出せれば何かが変わるかもしれません。
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