みなさんこんにちは。文系女子SEのほりごたつ(@horigotatsuSE)です。
と疑問を持っていませんか?
SEのキャリアパスといっても確かにピンときませんよね。
そこで今回はSEのキャリアパスについて現役SEの視点からお伝えしていきます。
この記事の信頼性
私は文系未経験ながらSEになり、
現在では開発責任者・プロジェクトリーダも任されています。
責任ある立場に就いたものとしての視点も踏まえて
キャリアパスをお伝えしていければと思っています。
SE(システムエンジニア)のキャリアパスとは
そもそもSEのキャリアパスとしてはどんなものが考えられるのでしょうか。
それぞれ挙げてみたいと思います。
SE(システムエンジニア)のキャリアパス1.プロジェクトマネージャー
まず1つめはプロジェクトマネージャー(PM)。
以前の記事でも書きましたが、
SEはキャリアを駆け上がっていくならプロジェクトマネージャーを目指すのが通常かと思います。
▼プロジェクトマネージャーの詳細の仕事はこの記事を見てね
プロジェクトマネージャー(PM)とは?開発責任者の私がどうやったらなれるか考えてみた
みなさんこんにちは。文系女子SEのほりごたつ(@horigotatsuSE)です。みなさんはプロジェクトマネージャ、と聞いてピンとくるしょうか?ほりごたつ情報処理技術者試験でもあるよね!&nb[…]
軽くまとめると以下の通り。
プロジェクトマネージャーの仕事内容
①開発計画を立てる
→ユーザーの要望をヒアリングし、どのようなITシステムを開発するか決定します。
→規模や予算、スケジュールについても決定し、必要な人員や工数を明確化します。
②要員の計画・アサイン
→内容や難易度、スケジュールやチームメンバのスキルマップなどから「誰に主担当(窓口)をお願いするか」「メンバは誰をつけるか」などを考えます。
③案件の推進
→今度はチームメンバ向けにキックオフを行います。
④案件のサポート
→設計書のレビューやプログラムのレビューをしたり、スケジュールや要員によっては私がプログラム組んだりテストケース作ったりもします。笑
⑤案件の管理
→進捗を管理します。(何らかの確認や資料更新をするというより、チームを見てればわかりますが)
→案件に使われた工数(=お金)を計算し、見積に対して赤字にならないように見守ります。
どちらかというと、開発を行うというより、
開発を無事に着地させるための管理を主としておこなっていくイメージです。
とはいえ開発を完全にしなくなるわけでもなく、
案件の規模によっては一人で開発から管理まですべてをこなすこともありますし
一概に言えません。
少なくとも案件を与えられて開発するだけ、というところからは外れてくるかな。
場合によってはメンバの仕事量を考え、
仕事をとってくるために改善提案をしたりすることもあります。
✅振り返りまでが案件
惰性でやるなら意味ないけど、私は振り返りまでやって案件だと思ってる。
振り返りやって、そこであがった改善点を(あわよくば)お客さんに提案して新しい仕事につなげる。
こういうサイクルで開発をよりラクにしていきたいし、案件がないときのメンバを食い扶持を作りたい✏️
— ほりごたつ@文系女子SE×ブログ (@horigotatsuSE) March 27, 2020
メンバのことを考えて動く力が求められてきます。
SE(システムエンジニア)のキャリアパス2.ITコンサルタント
そして2つ目はITコンサルタント。
これはどちらかというとSIerにSEとして勤務しながらではなく、
SEとしての経験を積んだ後、
コンサルティングを主として行っている会社に転職するイメージかと思います。
私の会社にも、
退職後にコンサルになると言って辞めていった人がいます。
実際にその方にお話しをうかがって簡単にまとめました。
ITコンサルの仕事内容
①情報収集
→業界や業種、市場動向なども含めて情報収集します。(話を伺った方は客先に常駐すると言っていました)
②課題の明確化
→情報をもとに、IT面での課題を明確化します。
③課題解決の提案
→挙げた課題を解決するべく、必要な対策や対応を提示します。
業界や業種、市場動向など、
会社の経営や戦略を紐解きながら課題の明確化と対策を提示していく仕事です。
SE(システムエンジニア)のキャリアパス3.スペシャリスト
そして3つめがスペシャリスト。
私の現場にももちろんいるよ。
プロジェクトマネージャーにもならず、かといってコンサルなどに転職するわけでもなく、
積み上げたキャリアと経験を武器にSEとして技術力を発揮してくれる方のことですね。
私の仕事は最近管理寄りになってきたけど
私みたいな入社5、6年目の若造がリーダになると
経験値的に開発が傾きそうになるときもあります。
レビューに見落としがあったり、設計で戸惑ったり・・・
そんな中、ご意見を伺いに行ったり、
もしくは2次レビューなるものを行ってもらったりするのがスペシャリストの方々だったりします。
たとえリーダにならなくても、
SEとして技術力を発揮している方々は本当に尊敬します。
SE(システムエンジニア)の各キャリアパスに向いている人
さて、ここまで3種類のキャリアパスを簡単に説明しましたが、
どんな人が向いていて、それぞれどんないいところがあるのかを
まとめていきたいと思います。
プロジェクトマネージャに向いている人・いない人
プロジェクトマネージャは前述の通り、管理や開発の遂行のための道しるべを示す人です。
・リーダとして意見をまとめたり指示したりしたい人/もしくはそれが得意な人
・開発もいいけど、提案などをしながらユーザの課題解決に協力したい人
・ずっと開発だけではなくてマネジメントもやりたい人
とはいえリーダ向いてないから目指さない方がいい、とかではなくて
たとえリーダー然としていなくても、
フォロー的立場に就きながらメンバを輝かせるプロジェクトマネージャもいますし、
在り方は人それぞれなのかな、と感じています。
・開発が大好きで、開発だけをずっとやっていきたい人
ITコンサルタントに向いている人・いない人
ITコンサルタントは前述の通り、
会社の経営や戦略を紐解きながら課題の明確化と対策を提示していく人です。
・提案などをしながらユーザの課題解決をしたい人
・普段の開発業務で「こうしたらラクになるのに」などを常に思いつく人
課題解決だけでなく、仕事としては課題発見も求められるけど
普段の業務をただこなすだけではなく、
「こうしたらラクになるのに」「こうしたら変わるのに」
などを常々考えられる人はコンサル向きなのかな、と思います。
少なくとも私の会社からコンサル企業へ転職した方はそういう改善提案の力が長けていました。
・開発が大好きで、開発だけをずっとやっていきたい人
スペシャリストに向いている人・いない人
スペシャリストは前述の通り、
積み上げたキャリアと経験を武器にSEとして技術力を発揮する人です。
・とにかく開発だけをずっとやっていきたい人
・自分の強みは技術力にあり、技術力でチームに貢献したい人
・できれば窓口など顧客折衝はやりたくない人
私の現場には「顧客折衝ニガテだから」と言って開発オンリーの人もいるけど
3つめの顧客折衝はもしかしたら実際にやってみると変わるかもしれないので
最初から避けようとはしない方がいいかもしれません。
どちらかというと
自分の強みは技術力にあり、技術力でチームに貢献したい!と強く思っているのなら、
顧客折衝なども経験しつつ最終的にスペシャリストに落ち着く、というキャリアが合っているかも、という感じです。
・技術について深堀するのがニガテな人
まとめ:SE(システムエンジニア)のキャリアパスは様々
ここまで説明してきましたが、
それぞれのキャリアパスにそれぞれ向いている人がいます。
どれが偉いとかではなく、
自分が本当に力を発揮できるキャリアパスに向かっていくことが重要ですね。
いろいろな可能性を模索してチャレンジすること、
これが大事かなと思います。
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