みなさんこんにちは。文系女子SEのほりごたつ(@horigotatsuSE)です。
今回紹介する1冊はコチラ。
と思うこと、ありませんか?
以前の書評で、
「絶対成功することはできないけど、失敗しないようにはできる」
という考え方を説明しました。
失敗から学ぶ!「ミスしても評価が高い人は何をしているのか?(飯野謙次)」
みなさんこんにちは。文系女子SEのほりごたつ(@horigotatsuSE)です。仕事で失敗するとどうしたらいいかわからない・・・失敗したくなくてミスして・・・の悪循環から抜け出したい[…]
つまり、「仕事がうまくいかない」を切り抜ける手段としては
本書では、ビジネスで「やってはいけない思考法」について説明されているため
読めば「成功するとは限らないけど、限りなく失敗はしない」考え方が身に付くでしょう。
それではさっそく内容に入っていきますね。
ビジネスでつかえる思考法
本書では、様々な心理効果などについて触れられているのですが、
その中でも私が
と感じたものをピックアップしてご紹介しますね。
死亡前死因分析
まずはコレです。名前だけ聞くと
と思うかもしれませんが、
プロジェクトを運営するなら誰しもが知っておいた方がいい分析方法です。
アメリカの心理学者、ゲイリー・クラインは、プロジェクトの関係者を集め、次のような話をして「死亡前死因分析」を行うことを推奨している。
「いまが一年後だと想像してください。私たちはこの資料に書かれている計画を実行しましたが、結果は大失敗に終わりました。
五分から一〇分、時間をあげますから、計画が失敗に終わるまでの過程を書いてみてください。」そこで書かれた架空の物語は、プロジェクトがどんな経過をたどる可能性があるかを示してくれるだろう。
まず「失敗した」という前提で考えるというところがポイントですね。
リスク管理などをやったことがあるビジネスマンの方ならわかるかもしれませんが、
始まる前からリスクなんて・・・・!
という方も多いかもしれませんね。
そんな方にオススメなのが、
この「死亡前死因分析」と言えます。
なぜなら「失敗に終わった前提」で考えるから。
原因が無数に挙がりそうです。。笑
ゼイガルニク効果
これも、「なんだそれ」と思う方が多いかもしれません。
なんて経験、ありませんか?
同時並行でいくつかやらなければいけない時にうまくいかない理由、
それがまさしく「ゼイガルニク効果」にあるのです。
本書ではゼイガルニク効果について以下の通り説明されています。
私たちは、まだ完了していない課題をめったに忘れることはない。
進行中の課題は繰り返し意識に浮上し、小さな子どものように強引に私たちの注意を引いて、そちらに関心を向けさせようとする。
しかしいったん完了してしまえば、その課題はすぐにまた記憶から消滅してしまうのである。
つまりこういうこと。
B案件が一区切りついてA案件をしていると、
B案件の内容を忘れていくのです。
いざB案件に戻ろうとすると、
な状態になってしまいます。
もはや仕方ないのかな、と思えてきますが
そうではありません。
うまく切り替えている人は何が違うのでしょうか。
本書では以下のように説明されています。
このパターンに当てはまらない例外もいた。進行中のプロジェクトをいくつも抱えていても、頭の中をすっきり保てている人がいたのだ。
(中略)
その後に行われたいくつかの実験で明らかになったのだが、
その課題に「どのように対処するかという明確なイメージ」ができていれば、進行中の課題で頭がいっぱいになってしまうことはないのだ。
本書では、ひとつの課題に対して20から50の段階に細かく区分する程度のイメージを持つことが
頭の中をスッキリ保つポイントとされています。
イメージをしっかり持つことで、
ひとつの作業で頭がいっぱいになってしまうことがなく
もう片方の作業に入っても頭がスッキリ保てるとのことです。
内観の錯覚
これも「なんだそれ」と思う方が多いかもしれません。
と思ったことありませんか?
便利なマクロツールみたいなものが展開されたのですが、
正直それを使うより自分の手を動かした方が早いと思って使ってなかったんですね。笑
そしたら私の作業ぶりを見ていた同僚から
と言われてしまいました笑
さて、なぜ私と同僚で意見が食い違うのでしょうか。
その考えは「内観の錯覚」にあるのです。
自問をすれば真実や的確な答えにたどり着くという考えは、「内観の錯覚」と呼ばれている
(中略)
自分が確信していること以上に納得のいくものはない。何があっても自分の信じることに固執しようとするのは自然な反応だ。
だが、それは危険なことでもある。内観、つまり自分の内面を見て得られる答えは、ほとんどがでっち上げだからだ。
自分の考えを深く長く信じすぎると、それが間違いだったと気づいたときのショックもその分大きくなる。
本書によると、
例えば便利なマクロツールがあるのに使っていない人間(私みたいな)がいたときの反応は以下の通り。
まず
私も「このツールは使えん」という考えを見直す必要があり、
同僚もまた「ツールを使っていないなんて愚かだ」という考えを見直す必要がある、といえますね。
エネルギーの充電は必要
ここまで、明日からでも使えるビジネスの思考法をご紹介しましたが、
私が本書でいちばん印象的だったのは
「エネルギーを充電しないと意志力」は機能しないというフレーズ。
とある実験で
クッキーを食べることを禁止した学生と禁止していない学生に数学の問題を解かせたところ
クッキーを禁止された学生は禁止されていない学生の半分の時間で問題を諦めてしまったそうです。
適度な充電をしながらの方が意志力が機能するということが
実験で明らかになったわけですね。
クッキーでも食べながら、
ビジネスで必要な考え方を学んでみるのはいかがでしょう。
忙しいけど読書したい人はflierがおすすめ!詳細はこちらの記事で!
ビジネスマンは時短読書で差をつけよう!flier(フライヤー)の10分読書がオススメ
仕事で悩んだらコチラの記事もオススメ!
仕事ができない人の特徴は考え方にあった!「入社1年目から差がついていた!頭がいい人の仕事は何が違うのか?(中尾ゆうすけ)」
失敗から学ぶために読むべき本!「ミスしても評価が高い人は何をしているのか?(飯野謙次)」
仕事を抱え込むタイプは読みたい本!「最速で10倍の結果を出す他力思考(小林正弥)」
仕事がうまくいかない時に読みたい本「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。(Jam)」
仕事がうまくいかないのは○○のせい?入社5年でサブリーダーになった女の仕事術
SE向いてないと悩んでいる方へ。「ざっくり力」をつけよう!【文系女子SEの実体験】
SE(システムエンジニア)の失敗は許されない?現場SEの失敗談【文系女子SEの実体験】
工数の見積もりこそ「ざっくり力」が重要?見積をこなすSEがコツを伝授
仕事がうまくいかないのは国語力のせい?!ビジネス国語の重要性