こんにちは。文系女子SEのほりごたつです。
と悩んだりしていませんか?
私は配属部署こそ製造部のSEですが、
人事部が行っている新卒採用の支援などもやったりしています。
中でも内定者からよく聞かれるのが「研修についていけるのか」ということ。
この記事の信頼性
私は文学部卒の文系SEです。
今回は文系未経験ながらSEを続けてきた私の経験をもとに、
新人研修と研修への心構えについてお伝えしていきます。
新人研修は「ついていく」ものではない
まず言いたいのはこれです。
特に学生はまだ「授業」や「講義」のイメージが強いのか、
「先生」「教授」のつくる授業のスピード、講義の内容、といったものについていかなければならない、
と思いがちです。
ただ、社会人になると「誰かについていく」力よりも、「誰かをうまく使う」力がより重要視されます。
以前の記事でお伝えした通り、SEには「道筋をたてて適切な手段を使って把握していく力」が必要です。
▼SEに必要な力についての記事はコチラ
SE(システムエンジニア)に必要な能力とは!現役SEが仕事内容から解説!
ただ新人研修の場合、「適切な手段」は「教えてくれる人」しかいないと思ってよいです。
何かステキな資料が配られていたとしても、そこに書いてある内容はきっとちんぷんかんぷんですから。
ちょっと年次が上になったときに自力で筋道を立ててたどり着くことができないのは問題ですが、
新人研修でそこまでは求められません。むしろたくさん「聞く」べきです。
新人研修に向けた心構え
研修で「ついていけない」場面に遭遇したら、先走っている人を立ち止まらせる!
1人で悶々と悩むよりも、わかっている人をうまく使う!
個人的にはこれに尽きると思っています。
ついていかなくていいから、立ち止まらせる。
この先怖い先輩、高圧的な上司がいたとしても、その人たちに「聞く」ということなしに成長はありません。
その「聞く」ということを同期でリハーサルできるいい機会だな、くらいに思えばいいと思います。
SE(システムエンジニア)の新人研修で学んだこと
続いて、私がこう思えるきっかけとなった研修について、
内容も含めてお伝えできればと思います。
SE(システムエンジニア)の新人研修の内容
あくまで私の経験なので、
私が入社した会社の教育内容になりますが、内容としてはビジネスマナーと開発演習です。
ビジネスマナーは言わずもがな、電話の受け答えなど社会人として必要な知識を学習します。
SEだからといって電話の受け答えが適当でいいわけはないですしね。
そして開発演習。ここが新社会人を控えた学生の不安ポイントだと思います。
私の場合は、以下のような内容でした。(確か)
開発演習の流れ
フェーズ1
まずは講義形式で開発の流れとかを把握
フェーズ2
グループワークその1:アセンブラを使って演算プログラムを組む
・フローチャートを書いてみる
・プログラムを組んでみる
フェーズ3
グループワークその2:C言語を使って演算のデータチェックをかけたうえで結果のダンプ出力をするプログラムを組む
・フローチャートを書いてみる
・プログラムを組んでみる
・テストをして結果をまとめてみる
フェーズ1の講義までは入社前の教材などに書いてある内容のおさらいだったのでなんとかなりましたが、
フェーズ2以降の演習課題は正直私1人だけではどうにもなりませんでした。
SE(システムエンジニア)の新人研修で気づいたこと
開発演習はグループワークではありましたが、
だれかできる人1人に押し付けて研修が終わってしまわないように
全員が同じものを作ってみるように言われていました。(記憶では。。)
とりあえず課題について私も考えて組み立てて組んでみなければいけないのですが。。
与えられた課題の意味は分からないし、どうプログラムを組んだらよいかもわからない。
フローチャートでじっくり考えてみても、どこでどう足してどうループを終わらせたらよいかわからない。
同じグループの中でも、経験者の人はどんどん完成して次のフェーズに行っているのに
私はいつまでもフローチャートで戸惑うばかり。。
最初の開発演習はできた人のプログラムを完パクリして無理やり終わらせました。。
なんとか終わったものの、、
(夏休みの宿題を写させてもらったことはないので想像ですが。笑)
③は班員全員で力を合わせて設計・プログラミング・テストまでやるという課題でした。
やっぱり経験者が仕切っていて、(まあそれ自体はとてもありがたかったのですが)
あまりこちらが理解できていないうちにどんどん進んでいきそうな雰囲気がしていました。
と思っていた矢先、
同じグループの未経験者が声をあげました。
進めてくれるのはありがたいけど、一旦ここまで何やってるか教えてくれ!
関西出身ということで、結構グループ内でもムードメーカーのような人だったのですが、
未経験者の声を代弁してくれているような発言をしてくれたのです。
この声をうけて、経験者のリーダーも
と気づき、私たちにもわかるようにめちゃくちゃ丁寧に教えてくれました。
この一件があってから、
“ついていく”のではなくて”立ち止まってもらう”ことが大切なのかも、と気づきました。
研修ではプログラミング云々よりも、そこに気づけたのが大きかったと思います。
同じグループの人に恵まれて本当によかったです。
SE(システムエンジニア)の研修では「立ち止まってもらう」ことを学ぼう
前述したとおり、私は結構研修のグループメンバーに恵まれていたな、と思っています。
それまで私は、「立ち止まってもらう」のは悪いことだと思っていました。
立ち止まってもらうくらいなら、とりあえず自分が頑張って追いつけばいいという考え方でした。
実際にSEとして働いてみると、同僚、上司、お客さんも含めて「立ち止まってもらう」機会が結構多いことに気づきます。
それともこれから調査して、改めて仕様検討した方がいいですか?
などなど。
このように自分の理解だけではどうしようもなかったり、
前提をすっとばして話が進みそうなときにきちんと認識を合わせて円滑に進めるためには「立ち止まってもらう」ことが必要になります。
その「立ち止まってもらう」ことの大切さを研修で気づけてよかったと思っています。
確かに自分の理解が進まないばかりに同僚や上司に対して「立ち止まってもらう」を実践してばかりだと
足を引っ張りかねないと思ってしまうかもしれません。
ただ、この先の何十年というキャリアを考えた時
いつか自分がだれかを引っ張っていく必要があります。
その第一歩を踏み出すための知識くらいは誰かをうまいこと利用して吸収するでもいいのでは、と思います。
だから「未経験だし研修についていけるか不安」と思っている学生さんも
心配することなく同期や先輩をうまいこと利用して理解してやるぞ!くらいの意気込みでいきましょう。
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以上、今回は新人研修についてお話ししました。
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